「‥‥‥‥なんか用ですか?」
「ヒドいな~
そんな言い方しなくても良いでしょ~
秘密を共有した仲じゃないか~」
「勘違いされるので、変な言い方
しないでいただけますかねぇ?」
この人は、ニコニコ笑ってる。
何だろうね‥…。
この人と喋ってたら、
イライラしてくるんだよね。
「で?」
「何が?」
「何のようですか?」
私がそういうと、「コレ、なーんだ」と
言いながら、片手に持っている生徒手帳。
「それが、どうしたんですか?」
「誰のだと思う?」
「そんなの、知らないって‥‥‥
まっ、まさか‥‥‥‥………」
「うん!その通り!!
湊ちゃんのだよね??コレ。」
そう言って、生徒手帳の中身を見せてくる
な、なんでっ?!
制服の胸ポケットに入れてたはず……
「あぁぁぁぁあああっ!!!
滑って、転けたときに、
落としちゃったんだー!!」
「うん。多分そうだろうね。」
「持ってきてくれたんですか?」
「うん。そうだね。」
「ありがとうございました。」


