白と黒、そして白濁


「……波飛?」
急に話さなくなったので、私は波飛の顔を見上げた。

スルリと私の腕の中から抜け、波飛の身体は地面に倒れた。

「え!?波飛!?波飛!!波飛!!!!」

私の脳裏に死という文字がよぎった。

「嫌だ」

私は波飛の身体を背負い、某のところまでこれ以上にないくらい早く走った。

波飛が痩せ細ってガリガリなのは気づいてた。だけど、ここまで軽いとは思ってなかった。

そういえば最初に出会った時も波飛は食べ物を探していた。
まだ何も食べていないのかもしれない。

たしか某は藤が医者だと言っていた。
藤のところまで連れていこう。
でもどこにいるんだ!?
まず治療してくれるかな……………

私はとにかく某のテントへ行くことにした。