なんとなく部屋を見回すと、隅の机に人が居るのに気付いた。

金髪に青い瞳の彼が纏う不思議な雰囲気に、私は目を離せなくなる。


その人は、ゆっくりゆっくり、私の方へ視線を傾けると微笑んだ。


優しい、雨の音。

ディープブルーの眼孔に吸い寄せられる。