メビウス・レイン


彼が変なんじゃない。
私が変なの。

俯くと、彼は私の髪を撫でてくれた。


「僕がマスミを不安にさせてるんだね」


あわてて首を振る。

違うの、と言おうとして、唇を塞がれる。