好きな人は、幼馴染 兼 親友の彼氏です。


何も言えなかった。

赤くなった顔を手で覆い後ろを向く。


わたし・・・何やってんだろ。

変な期待してさ、バカみたい。


「琴葉?」


「あっそうだったの!?ほんとびっくりだよ。
まさか悠斗が莉緒のこと・・・ね!」

目にたまっていた涙が一粒流れる。


「なに、お前泣いてんの?」


顔を隠しているのにわかっちゃう悠斗に少しいらだって、

「違う!」

と、声を荒げてしまった。