サクラビト~約束~





朝日の照らされ、うっすらと目を開ける。
夢から覚めても、不思議な気持ちになった。
これは、夢だったのか、なぜだかその少女が懐かしいと思った。



俺には、両親が死んでからの少しの間記憶がないらしい。
一時的なショックによるものであると医者から診断された。



今でも、記憶は戻ることはなかったが、生活には支障をきたすことはなかったため、気にも留めなかった。


ただ、姉ちゃんがいつか言っていた。
誰かと再会の約束をしていたってこと。



それが果たして、誰だったのか分からないが、この夢と何か繋がっているのではないかと思った。




苗木を植える少女、約束、




俺は何を忘れているんだろ…。