いつか来ると思っていた日が来てしまったんだ…。


あたし、精一杯生きられたかな?


お母さん、ごめんね
親不孝者でごめんなさい。
お母さん1人を残して、旅立つあたしを許してね…。


息が苦しくなってきた。


医師と看護師が行き交い、何かを話していたが全く聞こえてこない。
服を脱がされ、器械を付けられる。


「先生、VFです!!」
「離れて!!!!」


「戻りませんっ!!!!!」


処置室は看護師の足音とアラームの音が鳴り響く。


やり残したことないようにいっぱい生きたよ。


あたしは静かに目を閉じた。