「おい、大丈夫か!!」



揺らしても、その少女は目覚めない。
それどころか、少女は冷たく、このままではいけないと思った。



「配達の途中だけど、しようがない!」



若葉は桜を抱え、走りだす。



一体、この少女は何者なんだ!
でも、2度と桜という名の少女を失いたくはない。



頼む、死なないで……









ーこれが笹本桜と大内若葉の不思議な出会いであり、運命をも変える物語へと続く始まりでもあったー」