サクラビト~約束~




「てか、君、高校生に見えるけど…、学校は?」



突然、我に返った。
なぜ、この質問をされているのか全く分からなかった。
でも、若葉の顔は険しく、真面目に聞いているのだと感じた。
だから、あたしは嘘がばれないように偽った。



「確かにあたしは高校生だけど、あなたが言っていたようにこの街の人ではないんだ。あたしの高校は今日は開校記念日で休み!暇だから、この街までぶらぶらしに来たってわけ。」



若葉は納得したように、頷いた。
「気を付けてぶらぶらしろよ!」
と、ほほ笑んだ。



配達があるから、じゃ!と手を振って若葉は歩み始めた。



あたしもじゃあ!と手を上げて、若葉と反対方向に歩き始める。