てか何だよその上から目線!
まあ、まだ4月なのに、
クラスでも権力のある女子グループに成長している方々だけど。
別に、仲良くしてくれるとか結構ですから!
「ってか、あいつ足の臭さ利用して先輩に近づいたんでしょ? マジやばくね?」
「げっ、さっきあたしオブチに触っちゃった。もしや、オブチ菌ついちゃった?」
「いやだー触るなオブチ菌が移る~! えんがちょ!」
「ギャー、汚ーい! こっち移さないでよー!」
――はぁーいー!?
しかも、『えんがちょ』って古っ!
「……っ!」
ぐへへ! オイラがオブチ菌の総本山だぞぉー! ほれほれー! (汚い槍で突っつくイメージ)
なんて殴りこみに行くわけにもいかず、
あたしは扉の前に突っ立ってしまっていた。
「オブちゃん、別のトイレ行こ」
ミーちゃんが同情の表情を浮かべ、あたしを引っ張ってくれた。
「オブちゃん気にしないの。犬のウ○コとドブが臭かっただけでしょ? 悔しかったらあいつらもやってみろって感じじゃん?」
「うー。ミーちゃんありがとう~」
ミーちゃんの優しさにほっとしつつも、
胸のもやもやは中々おさまらなかった。
――もう!
『うちら友達じゃ~ん』
とか、軽々しく言うんじゃねーよ。
あームカつく! 友達ってなにさーーー!!!

