そして昼休み。
先輩からもらった回答文を
ミーハー女子軍団の皆様に一字一句そのまま伝えると、
「そうなんだー残念ー。そりゃたくさん連絡きたら困るよねー!」
「図々しいこと頼んでホントにごめんね!」
と気まずそうな表情で女子たちは言ってくれた。
よし、これで無事ミッション完了。
☆
お昼ごはんを食べた後、トイレに向かいながら、
ミーちゃんにさっきの出来事を話した。
「いやーオブちゃんも色々と大変だね、吉野さんファン多いからねー。でも友達になれたなんてうらやましいっ!」
ミーちゃん目を覚まして!
だからそれただのイケメンマジック!
そう思いながら、トイレの入り口扉に手をかけたが……。
「もー、オブチのやつ、まじ使えねー!」
「何アイツ。先輩のメアド教えてくれたら、ちょっとは仲良くしてあげようと思ったのに」
扉の先から聞こえてきたのは、
さっきのミーハー女子軍団の騒がしい声だった。
――はぁい?

