次に3年生の軍団が続々と体育館に入ってきた。
流れる列は2重にも3重にもなっているけど、吉野先輩の姿をすぐ見つけられた。
スミスさんたちと笑いながら歩く先輩。
近くにはユカリーヌと花子もいる。
一瞬、先輩があたしにちらっと顔を向ける。
「あっ……」
視線が重なった瞬間、どきっと心臓が高鳴ってしまう。
しかし、先輩はすぐスミスさんたちの方に視線を戻し、そのまま3年生の並びに向かっていった。
「…………」
終業式が終わったら、最後にもう一回、先輩のことを追いかけよう。
どっどっどっどと鼓動スピードが落ち着かないまま、終業式がスタートした。
その前に報告内容を考えないと。えーと。えーと。

