ミーちゃんも、ヒロキ氏も何でそんな表情になっているか、頭では分かっている。
でも上手く気持ちがついていっていない。
あたしは、あたしは……
どうしたいのだろう。どうすればいいのだろう。
ぎゅっとスカートを握りしめて、頭の中を懸命に動かしていると、
突然、ミーちゃんが立ち上がり、口を開いた。
「もー! オブちゃんがそんなんじゃ、あたしが吉野さんに告白する!
オブちゃんから吉野さんのこと色々聞いて、ただ格好良いだけじゃなくて色々考えて苦労してるところ、好きになっちゃった!」
「ええええええ!?」
なーにー!?
ここでまさかの伏線一切ナシのダークホース登場!?
続いて、突然、ヒロキ氏も立ち上がり、こう叫んだ。
「じゃあ、俺も、やっぱりお前に告白する! 久々に同じクラスになれて気がついた。
やっぱ今でも俺、オブちゃんが好きだーーー!」
「は、はははははい!?」
なーにー!?
ここでまさかの選択肢①『ドッキドキ☆クラス替えマジック』ルート発動ーー!?

