「お前、何か雰囲気変わった? 最近痩せたし、メイクもいい感じじゃん」
買い物後のマックにて。
ミーちゃんがトイレに行っている間、ポテトを片手にしたヒロキ氏に真面目な顔でそう言われた。
「そ、そうかな……?」
「んー。ちょっと可愛くなったかも」
「え!? なにそれ! そんなん言われても何も出てこないよ!」
突然ヒロキ氏に意外なことを言われ、口からお茶を吹き出しそうになるあたし。
やばい。何か照れるんだけど!
ま、真っ赤になってもチークのせいってことで!
「…………」
ガヤガヤと若者であふれている店内。
あたしとヒロキ氏の間にだけ、妙な緊張感が走っていた。
「……俺さー、今だからぶっちゃけるけど。中学の頃、お前のことちょっといいなーって思ってたんだよね」
「ふぁい!?」
「ほら、一緒にいて面白いし、変に気遣わなくてよさそうだし」
ポテトをもぐもぐさせながら、淡々としゃべるヒロキ氏。
それに対して、ドッドッドッドと鼓動が次第に速くなるあたし。
ちょっと! いきなりなんてこと言うんですか!!!!

