この子たちが言ってることは違う、はず。
いや、本当に違うの?
もしかして……やっぱり先輩はあたしのこと迷惑に思っているのかな。
こんなブスでカスでクズなあたし。
先輩に釣り合うわけないし、
先輩ファンをも不快な気分にさせてしまうくらいだし。
ぎり、と奥歯を噛みしめる。
女子軍団の声は頭の中に侵入し、それまでのあたしの考えを次々と書き換えていく。
でも……。
『モモカ』
……先輩。
『だって昨日、お前すげー泣いてたから』
何で先輩のことを考えると、こんなに胸がきゅーんと苦しくなるのだろう。
『お前は俺に、まも、……もっ、俺にもまれてればいいんだよ!』
そして、この胸の苦しさに若干やみつきになっているのはなぜだろう。
(思い出すとプッと吹き出しそうになる時もあるけどww)
「……おい、聞いてんのかゴラァ!」
「は、はいっ!」
突然、ヤンキー口調の女子に怒鳴られ、あたしは我にかえった。

