「はー疲れたー。ごめんねいきなり。美紀ちゃん大丈夫?」





「ふふっ」





いきなり笑い出したその子にゾクッとしたがきっと楽しいんだなっと思うようにして話しかけようとしたら




「美紀ちゃ「美紀ちゃん美紀ちゃんうるさいのよ!!」




「え?どうしたの?」




ああ、知ってるこの感じ。





裏切られる前に起こる寒気









嫌な予感しかしない。







「やっと2人になれた。」





ニヤリと笑うその子が怖くて仕方がない。







「わたし紅が欲しいの。だからちょうだい?あなたはいらないの。だってお姫様は2人もいらないでしょ?だから姫やめてくんない?」








いままでのその子は演技だったんだと気付いた。





「い、いやよ!!何言ってるの?」




怖くて怖くて仕方がなかった。