あの子のウソ




そしてこの日。




あたしは掃除で倉庫に行くのが遅くなってしまった。





ガラガラガラガラ



「ごめんねー。遅くなっちゃったー。」




何かがおかしい。


みんなの目
私に向けられる敵意




まるであたしの存在を否定するかのような




そこにはボロボロになった美紀がいた。







そして泣きながら





「私、愛梨ちゃんにいじめられてるの。」





その一言でみんなの心が歪んでいく





壊れて壊れて歪んで







寒気が止まらない...



蓮が口を開いた


「お前ってそういう奴だったんだ。俺がそういうの嫌いって知っててやったんだよな?おい!聞いてんのか!」





「蓮、落ち着けって。」


そして颯までもあたしを疑う