あたしは顔を上げた。 2人は笑顔で微笑んでた。 「前に進んだら… 翔太…悲しまないかな…?」 「あいつ、寂しがり屋だから 忘れろってかっこつけて 忘れられたほうが悲しむタイプだろ!」 「……今すぐには無理だよ。 けど…いつかは進みたいな。」 「…俺が支えるよ。 5年でも10年でも…ずっと。」 そう言って照れて微笑んだ 凌弥に、少しだけどきっとした。 でもそれが心地よく感じた。