私が朝ご飯を食べる横で由依がお母さんと会話をしていた。 「え、今日から体育祭の練習なの?」 「そうらしいよ。朝練なんて大変だよねー。私の学校なんて全然、力入ってなかったのにさ」 「まぁ、頑張るのは良いことよね。頑張るのよ」 私はお母さんの言葉に小さく頷くと、席を立った。 「あ、じゃあせっかくだし私も少し早く準備始めよっかなー」 私がリビングから出ようとしたのを見計らって、由依も椅子から立ち上がった。