「ほら、あんまり変わらないよ」


真依がノートを交互に見て、ニコッと笑った。


「…ほんとだ」


確かに進み具合の誤差はほとんどなかった。


さすが偏差値が同じぐらいの学校、と言ったところであろうか。


「んじゃ、一週間頑張ってねー!」


真依にポンポンと肩を叩かれた。


「…一週間だけね。一週間だけ」


私は自分に言い聞かせるように呟くと、小さくため息をついた。