相愛性理論





まだ校門までは距離があるから油断していた。


探して迎えに来てくれたのだろうか…?


「遅いから先に帰っちゃったんかと思って心配してたんだよ?」


「…ぁ…りょ、諒…っ」


「ん?それ、もしかして俺に?」


諒は更に私に近付いてくると、私が持っていた箱を取り上げた。


「ぁ、でもそれは…っ」


私は慌てて取り返そうとするが、諒はそれをサッとかわすと箱を開けた。


「それ、それ…っ…私、転んじゃって…それで、ぐちゃぐちゃになっちゃったから…っ」


私は必死に言い訳する。