「今回はこれくらいにしとくよ」 その言葉の後、私は後ろから抱きつかれていたのからも解放された。 「じゃあな、由依チャン」 ヒラッと手を振った彼は何事もなかったかのように立ち去っていった。 その後を追いかけて、その場にいた女子とかも去っていった。 「…ん…っ」 私もグッと唇を服の袖で拭うと、地面に落ちた小さな箱の方へ近付いていった。 しゃがみ込んで手に取ると、割れ物を触るように箱を持ち上げた。