「うん!由依ちゃん、今日は掃除当番だろうから邪魔にならないように待ってるって」 「あ、ありがとう!」 「いえいえ!」 その子はそれだけ言うとタッと走り去っていった。 私は慌てて掃除を始める。 早く諒に会いたい。 早く謝らなくちゃ…。 「どうして焦ってるのよ、由依っ」 同じく掃除当番の日奈にからかわれる。 「べ、別に急いでないもん!」 「ふふ。諒が待ってるんでしょ?早く終わらせちゃおっか!」 「き、聞いてたの…!?」