相愛性理論





「そっかそっか。きっと美味しいよ」


笑顔の由依に私は頷き返した。


「じゃあ私、着替えてくるねー」


「うん!」


私は歩きだしたが数歩だけで、すぐ立ち止まった。


「あのさ、由依って…」


「どうしたの?」


「彼氏いたんだね」


「…えっ」


「今まで話も聞いたことなかったから、今日ビックリしちゃったよー。由依、入れ替わりするっていうのに教えてくれなかったから」


「あ…えっと、ごめん」


「すごいイケメンだったし、由依も毎日幸せだろうなぁ…」


「そ、そんな、別に…」