私は驚きからかドキドキするのを表面に出さないようにしながら、その男子の顔を見上げた。 笑顔がとても似合う、かっこよすぎる程の男子だった。 「あらあら、お迎えですかーっ?せっかく由依と帰ろうと思ってたのにー!」 「あ、そうだった?割り込んじゃ悪いな」 「そんなわけないでしょー!むしろ私達がお邪魔だし、せっかくなら一緒に帰ってあげてよ」 「ごめんなー」 「もう、ずっと由依寂しそうだったんだからね。んで諒、今日は部活ないの?」