「長距離走は点数高いんだって!みんな高校初めての体育祭だし、すごい気合い入ってるんだよー!」


「…だってさ…」


「だからお願い!一週間だけ私と入れ変わって!!」


私と双子の関係にある前山真依は、正座のまま両手を合わせた。


「でも…」


「明日、スイーツいっぱい買ってきてあげるから!!」


「よし、手を打ったっ!!」


私がそう叫んだ瞬間、バッと真依が顔を上げた。