由依は既にこの早さに慣れているのかもしれないけど、普段ゆっくりなペースで勉強している私からしてみれば異常なスピードだった。 「由依、お疲れなみたいだね」 「あ、ほら。体育じゃない?」 「あ、そっかそっか。今日はドッチボールだったもんね」 「いつにも増して由依、楽しそうにドッチボールしてたしさー」 机にグダッとなっている私を見て、日奈と鈴ちゃんは楽しそうに喋っていた。 全然理由は違うのだが、否定する気力も湧かない。