相愛性理論





私の通っている高校は少し遠くにあるのだが、由依の通っている高校は私達の家から近くにあって歩いていける距離だ。


そりゃあ、歩くより自転車の方が楽だと私は思うけど由依が毎日歩いて学校に行ってるのだから仕方がない。


「おっはよー、由依ー!!」


大きな声と共にドッと背中に何かが乗し掛かって、私は思わず小さな唸り声をあげた。


突然、いったい何なのだ。


由依はいつも朝、こうされながら学校に行くのだろうか。