相愛性理論





「あっ、そうだね!行こっか!」


私達はバタバタと玄関へ向かいだした。


「いってきまーす!」


リビングの方へ叫ぶと、私はドアを開けた。


「じゃあ、私はこっちの方向だから」


由依は私の自転車にまたがると、少し寂しそうに言った。


「うん。一週間、頑張りましょ!」


私がそう言うと、由依は笑顔でパッと手を振って走っていった。


私も腕時計を見ながら歩き始める。