振り向くと由依がうっとりとした眼で私を見ていた。 さらっと髪を撫でられて、不覚にも照れる。 「も、もうっ、早く結んでよ!」 私は慌てて前を向くと、由依を急かした。 「えへ、ごめんね」 そのまま暫く待っていると、由依が私の頭をポンっと叩いた。 「出来たよ」 「ありがとう」 私はお礼と共に立ち上がると、鞄を肩に掛けた。 「早く学校行かなきゃ、お母さんに怪しまれるよ?」