相愛性理論





背の高さまで一緒で、由依の大きな目と視線が合う。


今回の入れ替わり、成功する気しかしない。


「…どうしたの?真依」


「あっ、ごめんごめん。じっとしててね」


私は慣れた手付きでネクタイを付けてあげると、続いてしゃがんだ。


「じゃあ、私も髪よろしくね」


「任せといてー」


由依が私の髪をいじり始める。


由依は羨ましいぐらい、とても器用だ。


「真依の髪、綺麗だよね」


「由依も一緒じゃん」