離れていた頃を思い出せば、今の関係は本当に心地いいものだと思える。 なのに、何なのだろう、この胸のモヤモヤは。 初詣の日、花の冷たい目を見てしまったからなのか? いや、もしかすると、いい関係になっている常盤に嫉妬しているのかもしれない。 ……どちらしろ、こんな風に考えてしまうのは、きっと、俺の中に彼女への後悔が残っているからなのだろう。 悔やんでも悔やみきれないあの出来事が、花への罪悪感として、今も俺を苦しめている。