健一のおかげで寝ていた人も目を覚ます。

まぁ、寝ていた人なんてみーちゃんたち数人だけだったけど……

「みんなに相談がある」

健一は教卓にたってみんなを見回しながらそう言った。

「同盟を組もう」

同盟

彼はそう言った。

「え? え? 同盟って何なに?」

そう口を出したのは渥美理奈子、クラスのブリっ子、みーちゃんと仲がいい奴。

「絶対、自分が『鬼』じゃないという奴だけで同盟を組むんだ。同盟を組んだ奴はその同盟仲間としか話しをしてはいけない。そしたら仲間が死んだら仲間に『鬼』がいる。誰も死ななかったら自分たちは死なないだろう」

しばらく沈黙が流れた、私も頭の中で整理をする。

ふとその中で沈黙をやぶるものがいた。

「いいね、それやろ!」

理奈子……また話しだした。

昨日は全然話さなかったくせに。