それから私達は良く連絡を取り
良く学校で会うようになった。






いつの間にか着信履歴は真広で
いっぱいで、学校も違うクラスなのに
真広といることが多くなった。















屋上はいつも真広がいるところ。







そこに私が自販機で買った
野菜ジュースとフルーツジュースを
持って駆け寄る。






「どっちがいい?」



「右」






真広は顔に本を乗せたまま
どっちがどのジュースか確認せずに答えた






私は真広から本を奪って
真広が日差しに目を細めた瞬間
野菜ジュースを差し出す。






「うわ。やだ。変えて」





真広は野菜ジュースを手に取る前に
顔を歪めて私が持ってる
フルーツジュースを指差した






「真広が確認しないのが
 いけないんだよ」





そう言って私はカシュッと缶を開けてジュースに口をつける






「ちょ、うわー」





真広が横から私が飲んでたジュースを
奪って飲んだ。






これが私達のいつもどうり。





意味もなく集まって
呼ばれた方はジュースでもお菓子でも
何か持ってくる。






「ん!この野菜ジュースおいしっ」




「あ?それ俺のだし」






「ちょ、ジュース泥棒」





気づいたら真広は私にとって
大切な存在になっていた。