「でも、俺らはみんな美羽ちゃんを迷惑だなんて思ったことないよ」



そう言って優しい笑顔で笑った春馬。



「ありがとう…っ」



あたしは初めてそんなことを言われて春馬の前で泣いてしまった。



ありがとう…。



「だから、ここにいてよねっ!」 



急にドアの外からそんな声が聞こえてきて。



ドアの方を見ると魁斗、大我、龍也、雅人、妃南がいた。



「な…んで…」



「ごめん。盗み聞きしちゃった」



「少なくとも俺らは美羽を必要としてる」



魁斗がそう言った。