『もしもしっ?美羽?』



『うん、あたしだよ。』



あたしの携帯なんだからあたしに決まってんじゃん。



あたしは笑っちゃう。



妃南って、天然なのかな…?



『あのね!今から皆と遊びに行くんだけど美羽もこない?』



『うん。暇だしいいよ。』



ずっと家にいても暇だしね。



『でも準備にまだまだかかりそうだから自分の家で待ってもいいし青龍の倉庫来てもいいし。』



青龍の倉庫…。



みんなと絡んでるからにはいつか行く時が来るとは思ってたけど、こんな早いとは…。



『でも、あたし的には倉庫来てほしい!』



『じゃあ、行くよ』



『今からLINEで地図送るね』



妃南はそう言って電話を切った。



青龍の倉庫の場所は分かるんだけどね。



一応ほとんどの族の倉庫は把握済み。



悪い族をすぐ潰せるようにね…。



あたしは、ショーパンとあんまり首周りが広くないTシャツというラフな格好をし、ちょっと化粧をして家を出た。