☆☆☆




「あっちぃ~」



季節はもう夏本番となった。



大我がうちわで扇ぎながら愚痴をこぼす。



……本当暑い



窓全開なのに。



しかも、この学校はクーラーがついてるのにも関わらず止まったまま。



涼兄曰く節電したいらしい。



お金持ってるくせに何言ってんだか……。



「涼介さん、ケチすぎる!」



龍也が時々水分補給をしながら言った。