「知ってるよ。あたし同じクラスだもん」



そう言って笑う女の子。



「ごめん。あたしクラスの子分かんなくて」  



あたしはそう言ってちょっと笑った。



嘘。あたしは覚える気なんかサラサラない。



この子もあたしの過去をしれば離れていくに決まってる。



「あたしのことは妃南でいいからね」



「あたしのことも美羽でいいよ。」



「ってか…クラスの子覚える気ないでしょ?」



そう言ってちょっと笑った妃南。



なんで…なんで分かるの…



あたしは驚いて目を見開いた。



「別にいいよ。そんな嘘つかなくて。」



「‥あたしには友達なんかいらないから。」