あたしは、分かんなくなって涼兄の所に行った。



涼兄は家にいてあたしがインターホンを押すとすぐに出てきてくれた。



「…美羽」



「あたし、分かんないよ…。」



「確かに、魁斗は荒れてた」



「あたしってわがままなのかな。」



「魁斗も、答えは曖昧なんだろ？魁斗にどうしたいかはっきり聞け。」



それが聞けないから困ってるんだよ…。



魁斗は、優しいからあたしの気持ちを困らせるとは決して言わない。



だから、自分がどうしたいかを曖昧に濁す。