知らない間にあたしは魁斗に惹かれていた。



「明日、海行かねぇか?」



魁斗が、そんなことを言ってきた。



「海…?」



「地元の近くにすげぇ綺麗な所がある。そこに美羽を連れて行きたい。」



そんなことを言われたのは初めてだった。



正直うれしかった。



「何、二人してデートの約束してんだよ~」



大我に、そんな事言われてあたしは思わず怒ってしまう。



「そ、そんなんじゃないし!!!」