そういえば…あたし魁斗に抱きしめてもらっちゃったんだっけ…。



しかも、胸借りて泣いちゃったし…。



魁斗には悪いことな…。



魁斗のことをチラッと見ると目が合ってしまった。



「ごめんね。」



「何がだ?」



「その…、洋服汚しちゃって。」



「そんなの気にしなくていい。」



たまに俺様で無表情でぶっきらぼうだけど本当は優しい魁斗。



あたしはそんな魁斗が好きなのかもしれない。