「美羽!そこまでにしとけ死ぬぞ!!」



雅人が、慌ててあたしを、止めてくる。



もう、自分をコントロールできない。



「死んでもいいよ…。だって殺さなきゃお父さんとお兄ちゃんのために…。」



あたしは、また陸に歩み寄ろうとする。



「美羽!そんなことしたって響さんと飛鳥さんは喜ばねぇよ!」



魁斗は、あたしの方を見てそう言った。



「二人がそんなこと願ってると思うか?」



この言葉、誰かに言われたような…



そうだ。お母さんに言われたんだ。