「来ないでよ…。」



あたしに触ろうとする陸を思いっきり押しのける。



「そんなこと言うなって…」



「怖い…やめて。来ないでよっ…」



その瞬間体が震え始めた。



「怖がってんだろ。」



魁斗はそう言ってあたしを優しく抱き寄せてきた。



コイツの前でそうやって優しくしないでよ…。



「思い出させないで…。」



あたしは、そこで意識が途切れた。