あたしはそのプリクラを見て胸がズキンっと鳴った。



モヤモヤする…、この気持ちは何なんだろう。



「美羽、どうした?」



あたしが中々被らないのを不思議に思ったのか魁斗に声をかけられた。



「ごめんごめん。」



あたしは、謝りながらメットを被った。



「落ちると危ねぇから俺に掴まってろよ」



そう言って魁斗は無理矢理あたしの腕を自分の腰に巻かせる。



その仕草でさえもドキドキする。



これじゃ心臓が持つ気しない。