莉奈の最後の手紙を見てから1ヶ月。

今日から本格的にライブの準備がはじまる。

ダンス、歌、ソロ、衣装

全部合わせなきゃいけない、だから寝る時間はいつもより遅い。
ライブ本番まであと3週間。

莉奈は来てくれるだろうか?
もし、来てくれなかったら諦めるしかないのかないのかな?

何故か視界が歪んで見えたメンバーが遠くの方から呼んでる声がした。

いつものように、ダンスを合わせていると
バタッと倒れる音がし振り向くと
「裕太」
「聞こえる?」


なんで…倒れるまで無理するんだよ、どうしてそこまで…

俺は、スマホを取り電話を掛けた。

「はい…」
弱々しい声が聞こえる。
莉奈ちゃんは多分寝れてないのかな?
「莉奈ちゃん、大丈夫?」
「大丈夫、仕事が立て続けで寝れてないだけ」
「裕太が…倒れた」
「……」
「莉奈ちゃん?」
「どこ?」
「病院、どこの病院」
「代々木総合病院…」
「わかった……」

わったーから電話がかかって来た。
久しぶりに聞くわったーの声その内容は裕太が倒れただった。何を言ってるのって思った。

無我夢中で走った、仕事どころじゃないよどうして…
あなたも私の前から消えるの、お願い…

病院に着くと、わったーがいたそして病室に案内してくれた。そこには点滴を打っている裕太の姿。

「わったー、裕太の様態は?」
「ただの水分不足と貧血だって、3日は寝るだろうって」
「そっか…
裕太、早く目を覚まして。貴方まで私の前から消えると思ったよかった。よかった…見に行くから、ちゃんと行くからお願い目を覚まして…好きだよ、裕太…」