かすかに届いた、五十嵐くんの声。 え、今、出てないって言ったよね!? 出てないって思いたくて、幻聴が聞こえたわけじゃないよね!? それを確認するために、口と鼻のあいだに人差し指を持っていく。 「で・・・出てない!」 幻聴なんかじゃなかったんだ! とりあえず、ひと安心・・・。 少しずつ視線は上げれば、不思議そうにあたしを見つめている五十嵐くんがいた。