「里緒菜ちゃーん! お客さんきてるよ!」
なんて思いながら反省している時、クラスメイトの女の子に声をかけられた。
「あたしに、お客さん・・・?」
「うん、その子たち廊下で待ってるって言ってたよ〜」
・・・その子たち?
てっきり、1人だと思ってた。
あたしにお客さんって初めてだし、複数の子たちがあたしに何の用だろう?
って、いけないいけない。
ちゃんと、お礼言わなきゃ。
「わざわざありがとう!」
ペコッと頭をさげると、彼女は軽く笑っていつも一緒にいる友達の輪へ入って行った。
残りの昼休みもそんなに長くないし、早く行かなきゃ。


