「お前は何回目だと思ってるんだ。」

「13回目です。」

「それは、1年のときの話だ。」

「すいません。」


遅刻しすぎて怒られてます。
でも、いつもの事だし悠くんも怖くない。


「お前、逃げるとはいい度胸だな、海斗。」

「ちょっとトイレに...」

「そうか、じゃあ行ってこい。なんて言う訳ないだろ。」

「ですよねー。」


海くんバカだねー。
悠くん怒らせたら怖いの知らないのかな。


「悠くん、授業の時間だよ。」

「あのなぁ、その悠くんってやめろよ。」

「授業に遅刻するー。」

実は、悠くんはお兄ちゃんの友達。
だから、学校でもつい悠くんって呼んじゃうの。

「あ、おい。逃げるな!」

「へぇ、悠くんって呼ばれてるんだ。」

「お前は早く教室に戻れ!」