次の日

愛「ハルおはよ!」

アイが元気だった。でも、アイの笑顔は作り笑いで本当の笑顔ではなかった。

陽「アイおはよう」

私は静かに返した。

愛「昨日の事なんだけどもう諦めたから」

は? 諦めた? アイの気持ちってそんなんだったの?

陽「アイ、諦めたらダメだよ!」

私は怒った。 でも、アイは冷静だった。

愛「もぅ無理なの……! お父さんの会社もお母さんの仕事場も全部潰れた……
だから……無理なの!」

でもアイの冷静さは一気になくなった。
また泣いてしまった。

陽「アイが諦めるって言うなら私も諦める。」

そう言って私は歩いていった。
アイは追いかけてこなかった。