TEARS【~君色涙~】

「優衣ちゃーん久しぶり!東高合格おめでとう!」

「!マヤさん!?来てくれてたんですか?」


驚いて振り向くと、そこに居たのはスーツを着こなしたフォーマル姿のマヤさん。

隼人のお姉さんだ。


去年の夏以来の再会を果たしてか、マヤさんは嬉しそうに笑った。


「ふふっそうなの。うちの親、相変わらず仕事で忙しいから私が代わりにね。って、優衣ちゃんどしたの?!」

「い、いえ…」


なぜか突然フラァ…と立ちくらみを起こした私に、マヤさんは戸惑っていた。


マ、マヤさん、まだ中学生の私には刺激が強いっす。

正装に身を包みながらも、そこはかとなく漂う大人の色気が眩しい。


隼人ってば毎日この光景を目にしてるのかぁ。ちょっとヘコむかも。
私も大学生になったらこんな風になれるのかな…

と、まだ見ぬ先の未来へ今から不安を感じていた所に、マヤさんがこんな話題を振ってきた。


「ねぇところで優衣ちゃんこの人覚えてる?
前に優衣ちゃん達の学年の教育実習をしたみたいなんだけど」


ん?教育実習?

そのワードに、ふと嫌な予感がよぎりながらも、私はマヤさんの隣にいた人物にようやく顔を向ける。

するとそこに立っていたのは…


「!」

やっぱり!吉川先生…!